●工事期間
2013年12月~2014年3月

ユニット増設●改装工事内容
■1期工事 
2013年12月10日~2014年1月5日まで(通常診療は休みことなく)
3階、前・理事長のご自宅を改造 → 診療室ユニット4台、中待合(4人)
2013年12月28日~2014年1月5日まで。お正月休みを利用。
2階診療室 玄関拡張、待合拡張、トイレ改装(男女各1ヵ所)、既存レントゲン室改装、新規レントゲン室、オペ室2室増設、消毒コーナー改装、ユニット移設、新規ユニット設置、小型エレベーター設置(2~3F間)、他工事

セミナールーム■2期工事
2014年1月14日~2月15日まで
1階、セミナールーム増築、滅菌・消毒室増築、女性スタッフルーム大幅拡張、カルテ室の増築、他工事

●改装前・改装後の比較

 改装前改装後
ユニット9台13台
患者数(1日)70人105人
売り上げ(年間)1.5億円2億円
保険:自費6:46:4
歯科医師4人4人
歯科衛生士7人10人
歯科助手・受付5人6人

改装前は地域の成人の患者様がほとんど。
改装後はHPからが増加。さいたま市以外、埼玉県外からも来院。

・院長はじめスタッフに専門医、有資格者が多いことによるものと予想(増田院長・談)
現在、自費診療の患者さんを増加させる推進活動は一切していない。インプラントはじめ、自費診療目的の新規患者はあらかじめHP等で専門医・有資格者の情報を知っての来院。
 地域特性の将来を見据え、初診患者は保険診療の集患に努める。結果、患者数1.5倍も売り上げは1.33倍に留まるも計画通り。

●事業継承

事業継承父・増田誠先生(前・理事長)が設立した医療法人誠歯会を増田一生院長が引継ぎ、現在、理事長に就任、事業継承を終えています。(2015年11月11日、現在)

誠先生は経営から退き、勤務医という立場で週に4日の診療と、現在は現場からも徐々に離れつつあります。

○事業継承は5年計画
5年前、増田一生(以下、増田)院長が事業継承をすべくマスダ歯科の勤務医となります。
この時、誠先生60歳、65歳で一通りの事業継承を終えることを増田院長と計画します。
近い将来の院長として、クレドの作成・導入、朝礼の導入(全員参加で仕事始めにチームワークを高める目的のユニークなもの)など増田新色を医院にどんどん取り入れます。

誠先生とは経営方針、診療方針でことあるごとに衝突。
しかし「翌日の朝にはお互いに謝ってから診療にあたる」という暗黙のルールができ、翌日の診療まで引きずらないことにしたそうです。

3年半前に「自分が院長になり、親子継承を進めていく」とスタッフ全員に宣言。
さらに改革に着手。誠先生は一般・矯正歯科が専門だった為、それまで外科はほとんど手がけておらず、増田院長就任を機にインプラント治療、口腔外科、スポーツ歯科を中心にした医院に様変わり。
診療分野を明確に区分けできたことで誠先生と増田院長との協力体制も出来上がります。

経営形態に関して誠先生は分院展開を望むも、増田院長は改装・増築して医院を大きくする形態を望みます。
最終的には誠先生のご理解のもと既存院を改装し、1階部、3階部も医院として改築。
医院を大きくしていくことに決まり、誠先生も協力してくださいます。

基本プランは増田院長が作り、それを基に弊社で図面化して意匠・デザインを提案、2年前の2013年の暮れから約3カ月の工事に入りました。

尚、診療スペース、診療に関わる部分の工事は全て医院の年末年始休暇中に行い、工事の為に診療を休むことはありませんでした。

オペ室この改装工事で2つのオペ室、2つのレントゲン室を含む9台のユニットを設置する治療専用フロアを2階、4台のユニットを設置する予防専用フロアを3階、セミナールーム・スタッフルームを1階にと増田院長が思い描いていた診療体制・職場環境が整いました。

この改装を機に、ドクター・衛生士を含む20名を数えるスタッフのリーダーシップも増田院長に完全にシフト、経営、診療、チームビルド、全てにおいての事業継承を加速させ現在に至ります。

「5年計画の事業継承をひとまずは終えて、新たなスタートラインに立てた想い」
「前・理事長は、これまで休むことなく医院経営と診療に徹して頂いた。これからは少しゆっくりしてもらい、第二の人生を謳歌して欲しい。」とは増田院長。

そして父であり前・理事長の誠先生は65歳という年齢で計画通りに事業継承を終えたことになります。
 
院長インタビューこれからについてお聞きすると
「地域に根付き、マスダ歯科に携わるすべての人たちの笑顔を創造する歯科医院、自分が患者として身を預けて安心できる歯科医院、歯科医療を通じて患者さんの全身の健康を守り育てる、そんな歯科医師でいられるように日々努力していく。」
「そして当院のスタッフにはどこにいっても活躍できる歯科医療従事者になってもらいたい、その為に人材育成に励んでいく」と、意欲的に語ってくださいました。

ちなみに「次の改装や分院・開業のご予定は?!」とお聞きすると「息子次第ですよ!」と笑っておっしゃいました。
息子さん5歳…、次の事業継承は30年後?!

~鈴木の感想~

2年前、2013年の暮れからお正月、大晦日は17時に工事終了、元旦のみ工事をお休みして正月2日の8:30から工事再開、年末年始休暇を利用しての突貫工事が印象深いです。

3階は前・理事長のご自宅を診療室に改装する工事、一時期は冷たい隙間風が寝室にも入り込んでいたと思います。
ご協力に心から感謝しながらの工事でした。

工事前、工事中、工事後と約2年程のお付き合いを通じて、クリニックで見る前・理事長と現・理事長の関係は非常にうまくいっているという印象です。

スキーやマラソンといった共通の趣味があることもお聴きしており、良好な親子関係を持続されているように思います。

それでも事業継承を決めるまで、そして決めた後…

増田院長と鈴木息子である増田院長が父である前・理事長のもとで勤務し始めた頃から数年は何かと衝突していたそうです。
如何なる衝突、行き違いも翌日まで引きずることは「診療に悪影響を与え、患者さん、スタッフに迷惑をかける」ということで翌朝にお互い謝るというルールが自然と出来上がったといいます。

そのあたりの共通認識も自分の感情・思考より「患者さん、スタッフさんが最優先」という当たり前のようで、なかなかできないことを実践しようとする高い意識からなるものです。

目に見えない、他人にはわからない葛藤や苦労はたくさんあったと思います。

僕がお二人に出逢った2年前には、そういう大変な時期を乗り越え、親子での仕事に対する相互理解が既に出来上がりつつあった頃だったのかもしれません。

増田院長の「息子次第ですよ!」という言葉に、ひとまずの達成感と、これからご自身の歯科医院経営・歯科医療界への夢と希望、そこに向かう高い志と勇気を感じました。

ひとまず父から子への事業継承は整いました。

でも本当のスタートは「今、ここから」。
きっと息子さんも歯科医師を目指し、事業継承をしたくなる新たなマスダ歯科を増田院長が作られていくことでしょう。

最後に増田院長に弊社・正健プランニングの強みと弱みを聞いてみました。

強み

  • アフターフォローが素早く、適切
  • 常にレスポンスが早い、電話の折り返しの速さ、その後の対応も早い

  • チームワークが良い
  • 社長・斎藤さんをはじめスタッフさん、職人さんやメーカーさん、全ての工事関係者の連携が良い

  • 工事期間が短い
  • 診療を休むことなく大規模改装をしてくれた

  • 工事価格が安い
  • 他社と比較しても、大いに割安感を感じた

他にも多くのお褒めのお言葉を頂きました。

弱みについてお伺いすると
「弱みというか、これまで特に不満や不安を感じたことはなく、クリニックのことは安心して正健プランニングさんに任せていられる!」
「今後とも、よろしくお願いします!」

増田院長と鈴木増田院長、今回は本当にありがとうございました!
今後ともよろしくお願い致します!

※歯科医院経営・総合情報誌「アポロニア21」11月号
「院長インタビュー」にも増田院長の特集記事が掲載されています。

2015年11月11日 鈴木正大
(筆責は鈴木正大にあります。)